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ハイアットリージェンシー東京の
スパ&ウエルネス 「ジュール」

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赤倉観光ホテルのHeavenly
View Earth Spa by CLARINS


[編集部] 日本にスパという言葉が登場して十数年が経ちました。一時はブームとなってスパを経験されたことがある方も多いと思われますが、最近しばらくスパにご無沙汰、という方もいるのではないでしょうか。そこではじめに近年のスパのトレンドについて教えてください。

 
[河﨑] スパは日々進化しています。世界中のスパでいろいろなことが試され新しいトレンドが生まれています。まずスパの先進国である欧米のスパを見ると、温浴施設の充実を図っているスパが増えているように感じます。無機質なシャワールームだけというのではなく、バスタイムそのものを楽しめる施設と演出がされるようになっています。さらにそこにヨガを取り入れたプログラムや東洋の伝統的な手法を取り入れたトリートメントが加えられます。こうしたアジアの考え方を活用したウエルネスエクスペリエンスを作り込んでいるようです。
 また、メディカルウエルネスを模索しているスパも海外トレンドの一つの流れでしょう。予防医学という考え方をもとに、スパ内にドクターやパーソナルトレーナーを常駐させ、医学的なトリートメントが受けられるスパもあるなどです。このようなトレンドが今後、日本にもやってくるのかも知れませんね。

 
[編集部] 日本のスパについてはいかがでしょうか。

 
[河﨑] 最近は大きな流れとして、トリートメントを中心にその前後のプログラム、さらには施設や環境に至るまで、総合力でお客さまにスパというものを提案していくという方向性にあります。スパを受けるまでの時間と受けた後の時間まで含めてスパを訪れることで何をお客様に提供できるかを考えること。これは以前のように単なるリラクゼーションを求めるのではなく、ウエルネスやリフレッシュを通じてウエルビーイングを求めるニーズが高まっていることに由来しています

 
[編集部] 具体的にどのような形でとれいれられているのでしょうか。

 
[河﨑] シティホテルのスパは、日々忙しく働きながら限られた時間の中で、気持ちも身体もリフレッシュするためにいろいろなプログラムが用意されています。私が運営に関わっているハイアットリージェンシー東京の“スパ&ウエルネス 「ジュール」”では、フィットネスジムで身体を動かし、温浴設備で代謝を高め、トリートメントでリフレッシュするといった利用方法をご提案しています。
 このような運動と温浴とトリートメントを組み合わせた総合的アプローチができるところが、さまざまな施設を付帯するホテルスパの最も得意とするところでしょう。例えホテルに内にジムがなくても、ホテル周辺をウオーキングして客室内で入浴し、その後トリートメントを受ければ、心身ともにリフレッシュできますから。実際に出張先でこのような使い方をして、短時間でリフレッシュして翌日の仕事に臨むビジネスマンやビジネスウーマンも多いのでは?利用客が自らのライフスタイルに自然に、そして上手にスパを活用している例だと言えます。

 
[編集部] シティホテルのスパ以外ではどのように利用するとよいのでしょうか

 
[河﨑] 代表的なところではリゾートスパがありますね。リゾートを訪れるときはたっぷり時間がありますから、スパを組み合わせてリラックス効果を増幅させましょう。日常生活からスローダウンして、海辺のリゾートなら潮風を受け、高原のリゾートなら森林浴を楽しむ。このようにロケーションを最大限に活用することでよりスパの効果も期待できると思います。

 
[編集部] 河﨑さんの手掛けられたリゾートスパの一つに赤倉観光ホテルのスパがありますが、ここでは、スパや温泉を楽しみながら1週間も滞在するお客様もいらっしゃるそうですね。リゾートホテルのスパの場合、どれくらい滞在するのがおすすめですか。

 
[河﨑] 私の経験なのですが、リゾートホテルのスパの立ち上げで温泉地に約1カ月滞在したことがあります。すると、1週間過ぎたころから身体が軽く、肌の調子もよくなり、やる気がみなぎってきました。普段の自分をリセットして活力がチャージされるような実感を得たのです。そしてまた都会に戻ると少しずつ以前の自分に戻っていく…。
 そんな体験を含め、私がお勧めするスパの使い方は、月に1~2回シティスパでリフレッシュして、できることなら年に数回はたっぷり時間を取って温泉やリゾートスパを訪れ、心身のバランスを取り戻すことですね。ちょっと贅沢に感じるかもしれませんが、必ず心身ともに生活のクオリティが向上するはずです。

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[編集部] 最後に、日本ではスパを積極的に生活の中に取り入れている人は、まだまだ少ないのも現状です。河﨑さんからスパ初心者の方に向けてメッセージをいただけますか

 
[河﨑]スパを初めてご利用される方は、価格的な要因で躊躇されているケースが多いようです。“この価格は分不相応では・・・”そのように思われる方は、キャンペーンやプランを利用して、まずスパを体験してみてはいかがでしょうか。2万円以下で受けられるスパもたくさんあります。美容院のカット、エクステ、カラー、ネイルなどでも2~3万円はかかります。そう考えるとスパは決して高額なものではないと思います。2月14日からはスパウイークも始まりますから、こうしたチャンスを有効に活用してみるものよいと思います。そして実際に体験してスパがご自身にとって価値のあるものかどうかをご判断してください。
 それからもう一つ。初めてスパにいくのに勇気がいるという声も聞きます。そんなときは、仲のよい友人と二人でスパ体験をしてみるのもお勧めです。二人だけの女子会としてイベント的に行ってみるのです。実際に行ってみるといろいろな経験ができます。セラピストの方々はとてもホスピタリティーにあふれ、身体や美容の相談にも乗ってくれるでしょう。きっと新しい世界が開けると思います。


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[編集部] スパ経験者やハードユーザーの方に、河崎さんがご提案されることはありますか?

 
[河﨑] いろいろなスパを巡るのも楽しいですが、自分にあったスパを見つけておくことをお勧めします。リピーターとなってセラピストとのリレーションシップを築くと、ご自身の身体の変化をセラピストが気づいていろいろアドバイスしてくれます。行きつけのスパのセラピストが、自分の美容や健康のアドバイザーにもなるのです。
 いつも心と身体を健康な状態に保つためにもスパは大変有効です。そのためには、疲れ切ってしまう前にスパに行くことがエネルギッシュな自分を保つコツだと思います。疲労がピークを迎えてしまうと、回復するのにも時間がかかってしまいます。ちょっと疲れてきたな、と感じたときがスパに行くタイミングとしてはベストだと思います。そしてジムやプールなどの付帯施設を上手に活用してウエルネス効果を得る。上手にストレスマネジメントして、健康で活力あふれる日々を送ることが理想ですね。
 
[編集部] ぜひスパを身近な存在としてライフスタイルに組み込んで、ウエルビーイングを目指していきたいですね。本日はありがとうございました。

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河﨑多恵さん プロフィール

株式会社ザ・デイ・スパ代表取締役。米国・カリフォルニア大学サンタバーバラ校卒業後、奨学金をうけて台湾師範大学に留学。その留学中にアメリカ系スパ化粧品会社のインターンシップを通して、スパビジネスのノウハウを学ぶ。現在は国内をベースに、シティホテル・リゾートホテル・旅館など17カ所(2013年12月現在)のスパオペレーションおよび、スパコンサルティング業務を行なっている